【レビュー】Ai NIKKOR 55mm/f1.2【オールドレンズ】
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単焦点の醍醐味といえば明るい絞り値と言っても過言ではないでしょう。 ズームレンズにはほとんどないf1.8よりさらに明るいものもあり、絞り開放で得られる被写界深度の浅さは被写体をより主題として引き立たせてくれます。 技術者の思いがつまった憧れのf1.2 レンジファインダー式のカメラから一眼レフが主流になりだした1950年代後半ごろ レンジファインダーでは実現できていた明るい開放値は一眼レフとなったことで開発の難易度が上がり光学メーカー各社で明るい単焦点レンズの開発競争が始まっていました。 そして1960年にNikonがはじめて55mmの焦点距離でf1.2のレンズを実現し発売。 その後このレンズはモデルチェンジを繰り返しながら13年にも渡り製造されてきました。 ざっと前置きをしましたが詳しく知りたい方はNikon公式のブログ「 千夜一夜物語 」をご覧くださいね。 (このブログに辿りつけた人ならすでに知っている人は多い思いますけど…) Ai NIKKOR 55mm/f1.2 ぼくが手にしたのは55mm/f1.2のAi化された最終モデルで製造は1977年以降のものです。 話は少しずれますが現在Nikonで販売されているf1.2のレンズはマニュアルフォーカス単焦点50mmの たった1本のみ。オートフォーカスのレンズは存在すらしてません。 でも新品が買えるだけありがたいんですけどね。 しかし!オールドレンズ好きが設計が古いからといって手軽な現行品を買っていいのだろうか。 否、数十年の時をこえて当時のその技術に、映しだされるその画にロマンがあるのだ!! ぼく、うざいな。まぁいいや、さっさと作例とレビューをば。 例によってすべて開放で撮っています。 せっかくの明るいレンズ、今回は夜の街に繰り出し暗い環境で撮ってきました。 よく使うズームレンズやf2.8あたりのレンズとはやはり違いましたね。 さすがf1.2。駅前の街灯だけが頼りの暗さでもシャッタースピードをかなり稼げる。 実際、今回撮影した状況ではD610のISO1600で1/60秒より遅くなる場面は無かったです。 このシャッタースピードなら夜のスナップも手ブレを気にする必要がなく安心して持ち出せるってもんですよ。 描写は絞...